Chrome 拡張機能でモールス符号を再生する(4)

これまでの記事の中で、表示されているページ上の選択されたテキストをモールス符号で再生する機能を作成してきました。和文モールス符号についてはふりがな(ルビ)が振られているテキストに限定されますが、当初想定していた機能は実現できました。

ji1jdi.hatenablog.com

完成したので Chrome ウェブストアに公開です。名前は DitDah Player にしました。

chrome.google.com

紹介用に次のスクリーンショットを用意しました。

公開されたのでさっそくインストールしてみると、インストールする前に次のメッセージが表示されてユーザーに知らせます。

次の権限にアクセス可能:
すべてのウェブサイト上にある自分の全データの読み取りと変更

このようなメッセージが出るとインストールするのをためらう方は少なからずいるでしょうね。この拡張機能はユーザーが現在表示しているページで選択したテキストをモールス符号に変換します。ユーザーが訪れるウェブサイトをあらかじめ知ることはできませんので、次のようにmatchesですべてのウェブサイト上で動作させる設定をしているために、このメッセージが表示されます。

  "content_scripts": [
    {
      "js": ["assets/scripts/content.js"],
      "matches": [
        "https://*/*",
        "http://*/*"
      ]
    }
  ]

このように拡張機能がすべてのウェブサイトで有効になるような指定は、翻訳系やページの見た目を変えるような拡張機能にみられます。アプリケーションの性質上仕方のない設定なのですが、気になる方はこの拡張機能の設定を開き、「サイトへのアクセス」で「クリックされた場合のみ」を選択するか、「特定のサイト」を選択してこの機能を有効にするサイトを指定するとよいかもしれません。いずれにしても、このあたりは権限を弱くできるかもう少し調べる必要があります。できればユーザーに心配をさせたくはありませんので。

公開にあたっては、DitDah Player のウェブサイトとプライバシーポリシー・利用規約のページを Scrapbox で作成しました。素早く手軽にページを作成するには Scrapbox は便利です。

こちらがウェブサイト。

scrapbox.io

こちらが「プライバシーポリシー・利用規約」です。

scrapbox.io

前記のとおり、すべてのサイトで拡張機能を利用できるようにしたため、承認まで長くかかると申請ページには書かれていましたが、実際には2月11日の夕に申請、リジェクトもなく、2月13日の16時頃に承認されました。

JI1JDI

ゆるく楽しくアマチュア無線とプログラミングを楽しんでいます。 scrapbox.io