RTSPプロトコルを使用した複数のカメラ映像を中継する必要があったので、RTSPプロキシを立てる手順をメモしておきます。
インストール
RTSPプロキシには、rtsp-simple-serverを使用します。
プリコンパイルされた実行可能ファイルが用意されているので、次のURLから対象となるプラットフォームのパッケージをダウンロードします。
Releases · aler9/rtsp-simple-server · GitHub
ダウンロードしたパッケージを任意の場所で展開します。パッケージには次の2つのファイルが含まれています。
# Linux版の場合 rtsp-simple-server # 実行可能ファイル rtsp-simple-server.yml # 設定ファイル
設定
プロキシ用に設定ファイルをコピーします。
$ cp rtsp-simple-server.yml rtsp-proxy.yml
RTSP以外のプロトコル (RTMP, HLS) は無効化しておきます。
rtmpDisable: yes hlsDisable: yes
pathsセクションを次のように書き換えます。
paths: camera/1: source: rtsp://[カメラ1のURL] sourceOnDemand: yes camera/2: source: rtsp://[カメラ2のURL] sourceOnDemand: yes
sourceOnDemandをyesにすると、クライアントが接続してきたときにカメラからストリームをpullするようになります。
起動
"/path/to"は適宜読み替えてください。
$ /path/to/rtsp-simple-server /path/to/rtsp-proxy.yml
動作確認
ビューワでカメラ映像を表示します。VLCメディアプレーヤーを使う場合は次のようにします。
# カメラ1 vlc rtsp://[プロキシのURL]/camera/1 # カメラ2 vlc rtsp://[プロキシのURL]/camera/2